製品紹介-6: ウルトラミクロトーム用ダイヤモンドナイフ

SYM Knife (シムナイフ):100%日本製 シンテックは国内唯一のナイフメーカーです


ダイヤモンドナイフは電子顕微鏡(透過型TEM及び走査型SEM)で試料を観察する前段階として
超薄膜切片を採取したり断面(界面)観察をするために用いられる刃物です。
いずれのタイプのダイヤモンドナイフも「ウルトラミクロトーム」という
超薄切片製作装置にセットして使用します。
※ステージを用意すればウルトラでない回転式ミクロトームにも搭載できます


当社のナイフ『SYM Knife』は再現性と耐久性に優れています。
超薄膜(30nm前後)はもちろん、準超薄(~2μm程度)や綺麗な断面観察を安定して行いたい、
大学、企業、研究機関並びに病院の先生、研究者や技術者の皆様に徐々に浸透しています。
シムナイフは日本国内のみならず、世界の12カ国以上で認められており、
様々なジャンルの電顕ユーザーから支持を集めています。
※2023年6月上旬現在


他社製品に対する優位性として下記の点が挙げられます。
1.親水性完備:1~3年間は機能性が変わりません
2.低重心:ナイフ自体が転倒しづらい設計です
3.有機溶剤使用可:アルコール系より強いもので刃先の洗浄ができます
4. オリジナルモデルを多数ご用意:MGH, JUMBO, JUMBO WT, GHPやマーキング等

ウルトラは有機系サンプル(動植物の組織や細胞)をストレスなく超薄切できます。
ヒストに関しては、刃角を敢えて鈍角(45°⇒55°)にした事により、
ダイヤモンドが傷つきやすい無機の硬い材料(ポリマーと金属の複合材等)も
少ないダメージで長い間切る事が可能となりました。特に断面観察にはその威力を如何なく発揮します。
クライオは、一般的に切りにくいと言われている髪の毛の断面をつぶさず綺麗に切断可能です。
トリムナイフは他のタイヤモンド工具に適用している『特殊加工』を施しており、
耐久性と長寿命を同時に実現した、贅沢な一品に仕上がっています。
樹脂の成形に留まらず、硬い(硬軟混ざった)試料の断面観察に最適です。

今までスイス製のナイフしかご存知なかった(選択肢のなかった)皆様や
現行品に(価格や品質共に)満足されていないユーザーの方々に
是非一度試してもらいたい自信作ですので、どれがお勧めとは言いづらいのが本音です。
かつて「スミナイフ」で苦い経験をされたあなた、当社は事業こそ継続しましたが、
ナイフ自体の品質は当時と比べ物にならないくらい向上させています。
シムナイフで当時とは異なる結果が期待できるはずです。

また、現在お使いのナイフに対する変更や改善点のご要望等がございましたら
当社であなたの構想やアイデアを具現化できるかも分かりません。
⇒あなた仕様の、世界に1つだけの『特別なナイフ』をお創りします。
リクエストがあれば、小さなことでもお気軽にご相談ください。

ラインナップ(大) 連続切片

SYM Knifeラインナップ
シムナイフの動画です

シンテック オリジナルナイフ-1: MGH(Multi Grid Holder) 特許取得済み


最大手のスイスのメーカーでは作っていない、当社のオリジナル製品として2015年に登場しました。
超薄切片のグリッドへの回収は、片手だけで行うと切片に逃げられる事象が結構起こります。
思った場所で拾えない、皴が寄る、破れる等、ストレスを感じた方も多いのではないでしょうか?
※特に支持膜付きの単孔メッシュを使用した際に上記の現象は起きやすいようです。
このようなガッカリにサヨナラすべく、当社は名古屋市立大学と共同で新たなホルダーを開発しました。
この『MGH』は刃先の左右に超薄切片を拾うホルダー(溝)を4箇所装備しています。
溝を左右に配置する事により、左利きのユーザーにも優しい設計です。
4箇所の溝は切片の収集に最適な角度と深さでグリッドを配置できます。
通常のようにピンセットに掴んだグリッドを保持する必要がなくなった事により、
切片のピックアップは片手(利き手)で行えます。
※⇒もう片方の手が自由になります

Multi Grid Holderに関してもっと知りたい方は…
書き下ろし漫画もどうぞ
 

MGHの動画はこちらから

マルチグリッド画像 MGH1画像

シンテック オリジナルナイフ-2: SYM JUMBO(階段付きジャンボ) 意匠権取得済み


「ボートが大きいのは確かに助かるんだけれど、使い勝手がちょっとね…」
という他社製ジャンボに対する声をすくい上げ、より使いやすい形に仕上がりました。
1. 階段構造:プレートをしっかり固定し、ズレません
2. 高さ調整:プレートをお好みの角度で設置
3. より深いボート:水量が増し回収時の安定性がUP
4. 底面に溝あり:板がしっかり引っ掛かります
この4点により、使用者のストレスが著しく軽減されるはずです。
これまで以上に本業に集中できるはずですので、是非お手元のジャンボと比較してみてください。

SYM JUMBOをもう少し詳しく

ジャンボ1画像 ジャンボ2画像

シンテック オリジナルナイフ-3: SYM JUMBO WT(水抜きジャンボ) 特許取得済み


従来のSYM JUMBOに、もうひと手間加えて更なる進化を遂げたナイフです。
※WTはWater Treatment(排水)の略称です
3次元構築(Array Tomography)に適した画期的な設計です。
専用を治具を使って、お手持ちのあらゆるプレート(スライドガラスやシリコンウエハー)を任意の角度で設置できます。
水抜きの速度をご自身で調整できるため、連続切片が皴なく簡単に得らます。
※水抜きにコツが必要な注射器はもういりません!
上記の方式によりWTナイフは3次元測定までの時間を大幅に短縮。
ナイフ自体があらゆるウルトラミクロトーム(Leica, RMC, Reichert-Jung, LKB等)に搭載可能なので、
新たに専用の機器を揃える必要もなく、費用対効果も抜群です。
WTを購入するだけで、すぐに綺麗な連続切片が回収できます。

SYM JUMBO WTの詳細はこちらから
WTの動画です

WT1画像 WT2画像

シンテック オリジナルナイフ-4: GHP(Grid Holding Plate) 特許出願中


WTは大きな反響があり、予想以上の台数が累計で販売されています。
しかしながら「WTって確かに画期的だけど、SEM専用でしょ?私はグリッドを使ってTEMで観察だから…」
というご意見を多数ちょうだいしたのも事実です。
また先述のMGHは、切片を(グリッド置き場の)横方向に誘導するために、多少の技術を伴います。
双方の足りない部分を補い、今度はグリッドでも切片採集が行えるプレートが、この『GHP』です。
このGHPを使えば、切削後に手前に流れてくる切片を正面からグリッドに受け止められます。
単孔(2孔)グリッドでの連続切片の回収はもちろん、メッシュに大型切片を1~2枚、中心に載せられます。
自ずと『すくい上げ法』になるので、切片の皴や破損の可能性も軽減されます。
中央部のネジでプレート自体を上下に調整できるので、お好みの高さでご使用になれます。
グリッドをプレートに配置可能=MGHと同様に片手が自由になり、疲労と心理的ストレスの軽減につながります。
初心者から熟練者まで、目的に応じて異なる使用が可能です。
※GHPは当社のJUMBOもしくはJUMBO WTにのみ搭載できます

Grid Holding Plateの詳細はこちらから
 

GHPの動画はこちらから
 

GHP+UM画像 GHPアップ画像

シンテック オリジナルナイフ-5: ノッチナイフ(マーキングナイフ)


連続切片を数百~千枚(もしくはそれ以上)回収する際に、リボンを綺麗に拾えれば問題ありませんが、
たまに気紛れにバラけてしまうことがあるかと思います。
仮にバラバラになったとしても、後でPCの画面上で順番を入れ替えれば良いのかもしれませんが、
何を根拠に順番を決めるのかと言えば、見た目と経験(+直感)に頼る部分も多いのではないでしょうか?
そんな時に説得力と自信を増すのがこの『ノッチナイフ』です。
切削前のブロックに印を付けておけば、位置とその形状で後々の追跡が容易になります。
脳科学関連の研究をなさっている方々は時に2万枚(+α)の切片を回収するとお聞きします。
もちろんテープで(順番通り)回収されているケースも多いのかも分かりませんが、
スライドガラスやシリコンウエハーへの回収時には、ノッチナイフが必ずやお役に立てるはずです。

ノッチナイフ詳細はこちらから

マーキングナイフ画像 マーク電顕画像

シンテック オリジナル製品-6: 溝引っきぃ(プレート切断装置)


SEMで観察を行っている皆さんは、スライドガラス、カバーガラス、シリコンウエハー等に
回収した試料を載せていると思います。
SEMのチャンバーに入れる際、上記プレートを丸形のホルダー(φ28mm~φ32mm)の大きさに合わせるべく
適当なサイズにカットしているのではないでしょうか?
手先が器用な人は毎回ほぼ同じ大きさにカットできるはずですので、こちらの器具は必要ありません。
一方で、毎回切断形状やサイズが均一になりづらい方々は、この『溝引っきぃ』で問題解決です。
プレート自体にダイヤモンドスクライバーで溝を切って、後は両手で楽々切断。
マグネットが付いているので、お使いのプレートを毎回同じ場所に固定できます。
再現性を持って、何枚でも同じサイズに仕上げる事が可能です。
※切れ味が悪くなった際、ダイヤモンドの先端部分のみ交換できます

溝引っきぃの詳細はこちらから
操作方法がより分かりやすい動画はこちらから

溝引っきぃ画像 裁断後画像

刃先洗浄方法: "どうやって?どれくらいの頻度で?"


ナイフの刃の部分を綺麗に保つ事は切れ味と親水性を維持するため、とても重要な工程です。
使用後に毎回行っている人もいれば、汚れが目立った時のみという人もいます。
中には「刃先を触るのが怖いから水洗いしてブロワーで乾かすだけ」という人も。
洗浄のやり方もいくつかあるようですし、行うタイミングもひとそれぞれ。
果たして最適な方法は…!? 皆さんお分かりになりますか。

ナイフの洗浄方法動画です

洗浄前 洗浄後

SYM Knife: 型式及び仕様詳細

今後も増やして行きます

詳細 推奨切片厚 角度 刃幅 型式 刃先交換
Ultra / Wet 200nm to 30nm 35° 2.0mm SYM2035
Ultra / Wet 200nm to 30nm 45° 2.0mm SYM2045
Ultra / Wet 200nm to 30nm 45° 2.5mm SYM2545
Ultra / Wet 200nm to 30nm 45° 3.0mm SYM3045
Jumbo Ultra / Wet 200nm to 30nm 35° 2.0mm SYM2035JS シンテック製のみ、刃先交換可能
Jumbo Ultra / Wet 200nm to 30nm 45° 2.0mm SYM2045JS シンテック製のみ、刃先交換可能
Jumbo Ultra / Wet 200nm to 30nm 45° 2.5mm SYM2545JS シンテック製のみ、刃先交換可能
Jumbo Ultra / Wet 200nm to 30nm 45° 3.0mm SYM3045JS シンテック製のみ、刃先交換可能
Jumbo "WT" Ultra / Wet 200nm to 30nm 35° 2.0mm SYM2035WT シンテック製のみ、刃先交換可能
Jumbo "WT" Ultra / Wet 200nm to 30nm 45° 2.0mm SYM2045WT シンテック製のみ、刃先交換可能
Jumbo "WT" Ultra / Wet 200nm to 30nm 45° 2.5mm SYM2545WT シンテック製のみ、刃先交換可能
Jumbo "WT" Ultra / Wet 200nm to 30nm 45° 3.0mm SYM3045WT シンテック製のみ、刃先交換可能
詳細 推奨切片厚 角度 刃幅 型式 刃先交換
Cryo / Wet 200nm to 30nm 35° 2.0mm SYM2035C
Cryo / Wet 200nm to 30nm 45° 2.0mm SYM2045C
Cryo / Wet 200nm to 30nm 45° 2.5mm SYM2545C
Cryo / Wet 200nm to 30nm 45° 3.0mm SYM3045C
Cryo / Dry 200nm to 30nm 35° 2.0mm SYM2035T
Cryo / Dry 200nm to 30nm 45° 2.0mm SYM2045T
Cryo / Dry 200nm to 30nm 45° 2.5mm SYM2545T
Cryo / Dry 200nm to 30nm 45° 3.0mm SYM3045T
Histo / Wet 2μm to 0.2μm 55° 3.0mm SYMX3055
Histo / Wet 2μm to 0.2μm 55° 6.0mm SYMX6055
Histo / Dry with Cryo 2μm to 0.2μm 55° 3.0mm SYMX3055T
Histo / Dry with Cryo 2μm to 0.2μm 55° 6.0mm SYMX6055T
詳細 推奨切片厚 角度 刃幅 型式 刃先交換
Jumbo Histo / Wet  2μm to 0.2μm 55° 3.0mm SYMX3055JS シンテック製のみ、刃先交換可能
Jumbo Histo / Wet  2μm to 0.2μm 55° 6.0mm SYMX6055JS シンテック製のみ、刃先交換可能
Jumbo "WT" Histo / Wet  2μm to 0.2μm 55° 3.0mm SYMX3055WT シンテック製のみ、刃先交換可能
Jumbo "WT" Histo / Wet  2μm to 0.2μm 55° 6.0mm SYMX6055WT シンテック製のみ、刃先交換可能
Trim: Cryo & 常温 トリミング & 断面観察 45° 2.5mm SYM2545TMC 再研磨のみ対応可能
Trim: Cryo & 常温 トリミング & 断面観察 90° 2.5mm SYM2590TMC 再研磨のみ対応可能
Trim: 常温のみ トリミング & 断面観察 45° 2.5mm SYM2545TMRT 再研磨のみ対応可能
Trim: 常温のみ トリミング & 断面観察 90° 2.5mm SYM2590TMRT 再研磨のみ対応可能
MGH Ultra / Wet 200nm to 30nm 35° 2.0mm MGH2035 シンテック製のみ、刃先交換可能
MGH Ultra / Wet 200nm to 30nm 45° 2.0mm MGH2045 シンテック製のみ、刃先交換可能
MGH Ultra / Wet 200nm to 30nm 45° 2.5mm MGH2545 シンテック製のみ、刃先交換可能
MGH Ultra / Wet 200nm to 30nm 45° 3.0mm MGH3045 シンテック製のみ、刃先交換可能



SYM Knifeイメージ画像: 電顕写真と併せてご覧ください

ネイビー
△シルバー
Ultra Wet: 35° & 45° Cryo Dry: 35° & 45°
ブラック
シルバー&レッド
Histo Wet: 45° & 55° Trim: Cryo & 常温

アップ
Multi Grid Holder / Syntekオリジナル Grid Holding Plate / Syntekオリジナル
シリンダー
マウス精巣
断面観察: ガラエポ マウス: 味蕾
カラコン
マウス精巣
断面観察: カラーコンタクトレンズ マウス: 精巣
シリンダー断面
マウス心筋
断面観察: グラビア印刷用シリンダー(銅) マウス: 心筋

 

こんな研究に適しています


シムナイフを使う超薄膜切片採取に適したものを下記に挙げます。
携わっている研究が該当する方もいらっしゃるでしょう。
今後の参考にしてください。
現行ナイフと比較すると、より良い結果が期待できるかもしれませんね。


・医療用感光材料
・光学フィルム
・花粉
・ゴムガスケット:クライオ
・漆
・印刷物(コート紙等)
・腎臓、肝臓、心臓、肺
・血液
・歯
・骨:当社ヒストが最適です
・毛髪
・皮膚
・タオル、ナプキン、手術用ガウン等の繊維
・炭素ナノチューブ
・磁気カード(最近需要がありませんね…)
・高密度記録媒体(コーティング含む)
※かつてはフロッピーやカセットテープもありました
・炭素繊維
・トナー粒子(コピー機用)
・蛍光体粉末(発光材料に使われる希土類)
・噴霧触媒
・微粉末シリカ系固体触媒
・セラミック系固体触媒
・粘土鉱物
・単分散ヘマタイト粒子(a-Fe2O3)
・超微粒銅粉(平均粒径100nm)
・銅、すず(Sn)めっき細線の心線(線径φ170nm)
・純チタン曲線
・銅合金極細線(Cu-Be等)
・めっき鋼板界面(シリカコロイド等)
・鋼板(例:炭素量0.002wt%)
・金、アルミ、銅蒸着多層膜
・金箔
・アルミ箔
・アルマイト(アルミニウム陽極酸化被膜)


※順不同、他にも適性があると思います。

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